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プロが考えた「カープ再生プログラム」ではあるが・・・ |
筆者は自動車メーカーのマツダで、ブランド構築やマーケティングを専門に手がけてきた人。その人が考えるカープや新球場の問題がどういったものか興味があった。 しかし、手にとって気がついたが、この本はもともと、副題である「カープ主砲論を語る」を目的として書かれたようだ。7割がたの内容が、歴代およびここ数年の4番打者のレポートに費やされており、センセーショナルなタイトルのイメージには合わない。最後に付け足されたような「カープ」と「新球場」を提案する項目は、さすがにマーケティング理論をベースにしているだけに、納得できる主張にはなっている。しかしいかんせん「さわり」程度に終わってしまっている。 この筆者の著作はすべて読ませてもらっている。その語り口と話のふり幅の広さには、なかなか心地のよいものがあるけれど、本作の場合は2種類の違う内容を書いたことによる中途半端さが目立つ。できるのであれば、「これからのカープ」だけをテーマにしたものを読んでみたい。 昨今はやりの、タイトルだけをセンセーショナルにつけかえる手法。良いものもあるけれど、本作には合わない。しかし一方で、広島の町ではこのタイトルのおかげで、どこの書店でも平積み待遇にはなったのも事実。もしかしたらこのタイトル手法も、マーケティング理論によるものなのかも。 個人的には、この方には、実務経験を活かして、実際の広島東洋カープの経営に身を投じてもらう、というのはどうだろうかと思っている。
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